- 気分障害(うつ病、双極性障害)
- 不安障害(パニック症 社交不安症)
- 月経に関する精神的な病気(月経前症候群、更年期障害)
- トラウマ関連症状(急性ストレス障害、外傷後トラウマ障害)
- 大人の発達障害(自閉症スペクトラム症 注意欠陥多動性障害ADHD)
- 統合失調症(統合失調スペクトラム障害)
統合失調症(統合失調スペクトラム障害)
・妄想
その人の文化的・教育的背景から説明できない誤った信念。
それに反対する意見は誰が言っても訂正不能。
被害妄想、被愛妄想、誇大妄想、追跡妄想、関係妄想など
・幻覚
いない人の声が聞こえたり、姿が見えたり、異常な誤った知覚体験。
せん妄のときの幻覚や入眠時・覚醒時の幻覚ではない。錯覚でもない。
・まとまりのない発語
非論理的で、つながりのない、語呂合わせや、他人に理解できない規則による言葉を発する。コミュニケーションが成り立たない。
・陰性症状
感情の表出が乏しい、言葉が少ない、意欲がない(無為)
何かがなくなってしまったかのような印象
以上うちの2つ以上が6か月間存在する、というものです。
しかし、幻覚や妄想は他の病気でも起こります。うつ病、発達障害、人格障害で一時的に妄想的になることもあり、認知症やアルコール・その他幻覚を起こすような薬物の使用、離脱症状にも起こります。ステロイドなどの薬物が原因のときもあります。
まずはいろんな原因を想定し、問診をしてから、診断します。
統合失調症であれば、薬物療法が有効で、速やかに改善することが多いのも特徴です。しかし妄想が訂正されることはまれです。